あんらくし

考えたことのメモなど

園子温×大森靖子(司会:山岡竜弘)「エッシャー通りの赤いポスト」トークセッションの記憶メモ

1月12日(水)に行われた「エッシャー通りの赤いポスト」トークセッションに参加したので、覚えている限りのメモです。
映画終了後即開始かつ号泣していたので、正確な書き起こしではないです。

※追記(1月14日)
公式の記事が出ていました。

「(映画に)もらった大事なものを誰にも”こぼさないように”早く帰りたいと思った」とツイートした大森靖子の“園監督愛”が炸裂!『エッシャー通りの赤いポスト』トークイベントを開催!
https://t.co/ASnPRJ5Pk6

司会→ 山岡竜弘さん(小林監督役!)

園:大森さんのファンなので緊張して、酒を飲んできました
大森:(爆笑)
園:飲んだって言っても二時間なんで大丈夫です
山岡:トークも二十分くらいなんで大丈夫かと思います!
山岡:大森さんはこういう映画関係のお仕事はされたことありますか?
大森:けっこう多いですね。映画がきっかけでCD出させていただいたりとかもありますし。ラブホに3日間監禁される映画撮ってもらったんで、そのドサ周りみたいな感じでいろいろまわらせていただいて。ここ(渋谷ユーロスペース)にも来たことあって。
山岡:ラブホに3日間監禁されてたんですか?
大森:はい。密室なんで何も起きなかったですけど。そのご褒美みたいな形ではじめてのCDを出させてもらって
(密室だと何か起こるんじゃないか?いや逆に起こらない、という話)

山岡:それでは早速ですが、映画の感想を!試写会後にツイートもされていたと思うのですが、改めてうかがいたく
大森あ、はい。今か!後でってことかと思った
山岡:今がいいです!
大森:もらった大事なものを誰にも溢さないようにしようと思って、急いで帰りました
園:あー、伝えるとかじゃなくて、溢さないようにかー、わかる、俺もいい映画みたときそうなる
(大森さんが試写会後すぐ退室されたので、監督は長く話す時間がとれなかったみたいな話)
大森:あ、寂しかったんですか?
山岡:監督としてはやはりそこで感想をお聞きしたかった感じですかね?
園:なんでそういうこときくの?

山岡:大森さんが映画をご覧になって、好きな場面とかキャラクターなどあれば教えていただきたいです!
大森:監督のファンなので映画全部見てるんですけど、嫌な台詞が一つもなくて。ひとつくらいなんか言わされてるのかなとかことばが違うとか思うんですけど、監督の映画はそれがなくて。この映画は特に、全部の言葉がそうで。
山岡:そうだったんですね!全部見てファンで、こうしてトークも来ていただいて
大森:監督の作品からは影響受けすぎて、あんまり詳しくいうと曲の元ネタがバレちゃうんですけど
山岡:作品作りにも影響されてるということで。例えばどんな…?
園:ここで言わせんの!?
山岡:あっ違うやつですか?!
大森:じゃあ二人の秘密ってことで(笑)

(映画の感想に話題が戻る)
大森 :MVを作るのに似てるなって思いました。どんな感じで映画を作ったのかはわからないんですけど、とくに最後のシーンとか、一曲がずっと流れている感じが
園:大森さんのMVはどれも(すごいみたいな言葉)監督はしてないんですよね?
大森:監督はしてないですね、いい作品ができるような曲を作るのが私の仕事で。
園:どれも大森カラーが出ているから、制作総指揮大森が、おらこうやれーって言ってるのかと。
大森:ないない。他の方でやれないことを私でやっていただいてるみたいな感じだと思います。
園:大森さんのMVも撮りたいと思ってる
大森:え、いいんですか!ぜひ!
山岡:僕も出させてください!
(観客席から拍手)
園:渋谷のスクランブル交差点で、捕まるくらいのやつを
大森:いいですね!捕まるくらいじゃないと面白くないし。
山岡:そうですねー、捕まるくらいじゃないと面白くないですね(?)
園:君は捕まる役ね。俺たちはささっと逃げるから
山岡:えっ俺が捕まるんですか?!
園:責任者あの人ですって言うから。
山岡:ああそっか、みなさんの中では大映画監督・小林ですもんね…
園:一番平凡そうな顔してるあいつが責任者ですって

山岡:監督は映画の中で作曲もされていますよね?
園:俺、実は歌手になりたかったんだよね。映画監督と会うとあーなんか俺は違うんだなって思うし、作った映画も「これは映画じゃない」って言われるし
大森:えっそうなんですか?!「これが映画だ!」って思って帰ったんですけど…
園:それはもう、映画の認識が違うわけ
大森:違うのかー
園:短歌にたとえると、普通の映画が5・7・5・7・7でできてるとしたら、俺は18・10・10みたいなのをやっちゃうから。それは短歌じゃないだろって話になる
大森:あー。でも、園監督の映画の中にもある「5・7・5・7・7」的なものが今回の映画にいっっさい入ってなかったなって思って。もっと簡単にうまくやる方法を持ってらっしゃるのに、それを一切やらないのが最っ高だなって!
山岡:映画を超えた映画を作る園監督と、音楽や歌手を超えて瞬間を生きている大森さんには、共通項があるのかもですね
園:まとめに入ったな?
(園監督、カンペを見て)
園:「残り3分」の文字がでかい!なに、もうまとめろってこと?
山岡:あ、違いますね。フリートークが」残り3分なだけで、まとめの1分は別にあります
園:フリートークじゃないトークって何?
大森:フリーって言われると逆に何もできなくなるよね
園:自由って一番難しいんだから
(わやわやして、何か質問ないのかという話になる。山岡さん、園監督に原稿を見せる)
(監督の指示を受け途中まで質問を読むが、質問が違うとダメだし。お前が質問考えろ、という流れに)
山岡:ワークショップで500〜600人からキャストが選ばれた映画ですが、大森さんもオーディションの経験がありますよね。どんな感じですか?
大森:映画と変わんないですよ。椅子があってみんな座ってて、ああいう感じの人もいるし、見ててまじめじゃないっとって言う人も、おもしれーって言う人もいる。だから、オーディションあるあるだなーって思ってました(笑)
山岡:選ぶ基準みたいなものってあるんですか?
大森:見たことない人。
山岡:園監督は?(顔を見て)そういうのはない、感じですよね〜
大森:でもほら、選ばれた方ですもんね?
山岡:あ、はい!
園:あの監督役は非凡なやつじゃだめで、とにかく平凡なやつがよかったの。
山岡:平凡…
大森:平凡をこんなに大切にしてもらえていいなー
山岡:平凡でも諦めるな、チャンスがある!ってことですよね?!

(カンペで「残り1分」の文字が。ねばりますよ!と山岡さんも立ち上がってフリートークを始めようとするが、時間切れ。まとめに。)
園:最後の挨拶本当に何も考えてこなかったな。(楽しくトークできてよかった、みたいな話だったと思いますが仔細が思い出せず…)
大森:監督のファンなので緊張していたんですけど、監督が飲んで仕上げてきてくださったので大丈夫でした!みなさんもすてきな作品をみて仕上がっていると思うので、溢さないように気をつけて帰ってください!
山岡:お二人の共作も楽しみですね!