あんらくし

考えたことのメモなど

美術館と個展に行って高い下着を買って帰った話

県民の日で休みだったので、いつか生で見たいと思っていた伊丹小夜さんの個展に行くことにした。しぬほど怠惰な人間なので、一人だったらなんだかんだ言い訳して行かないなと思い母に外出の予定がないか聞いたら「展覧会に行く予定ならある」と言うのでそれについていく形で家を出た。

エドワード・ゴーリーの優雅な生活」をみにいくというので、全く知らないけど気になったし一緒に美術館まで行った。
とにかく小さなところにぎゅうぎゅうに書き込まれた絵で(本人も大きなサイズは嫌いだから必要なら拡大コピーしたと書いていた)、解説も含めて細々した雰囲気だったので目が乾いた。
ナンセンスなことやシュールなもの、ブラックジョークや理不尽に子どもがつらい目にあう絵本などいろいろあって面白かった。絵本は翻訳されて日本語版もあるのだけど、訳している人がうますぎて原文の韻と同じような調子になるようにつくられていてテンション上がった。母曰くうちにも何冊かあるらしいので、帰ったら読んでみたい。
「うろんな客」という絵本に出てくる客も、彼オリジナルのキャラクターもどこか不気味でかわいくてほっこりした。ミュージアムショップでファイルとマグネットを買ってしまった。かわいい。

母と別れて原宿駅で降り、Googleマップを頼りに展示の場所を目指した。竹下通りを途中で右折するところまで成功したのに、どこの3階なのかわからなすぎて5分くらいむやみにうろうろしてしまった。
なんとかたどりついて階段を上ると、壁に絵がかけてあってほっとした。「絵の展示もやってるのでよかったらみていってください」と声をかけてもらい、それをみるために来たんですと言い損ねたまま中に入って絵をみる。絵の具がキラキラしていてきれいだなあとか、この肌色が好きだなあなどと思いつつ壁にあるぶんを見終わった。クロッキー帳が何冊も置いてあって、自由にみていいとあったので端から順番にめくっていった。Twitterでみた絵だ!とわかるものはその時の呟きの内容も一緒に思い出せたりして、なんだか勝手に懐かしかった。
まだこのアカウントをいわゆる「愚痴垢」として使っていた頃からフォローしていて、なぜかフォローが返ってきている(嬉しい)(でもなぜ?と思いすぎてマシュマロで思わず聞いてしまった)方なのでその当時のツイートを思い出すと連鎖的に自分の状況(教育実習のツイートみて2年後の自分に思いを馳せるなど)を思い出してああなんだか大人になったんだなという謎の感情が去来する。
17時くらいについたのに、クロッキー帳を眺めていたらいつのまにか19時近くなっていて、さすがにこれ以上はだめだろうと思い全制覇を諦める。昔書いてらしたブログを読むのが好きだったので、ところどころに書き込んである日記を読めて嬉しかった。買った差し入れ、声かける勇気なかったら家で一人で食べようと思っていたけど渡せてよかった…。
ドローイングの「時価」がわからなかったので恥を忍んで聞いたら全然払える金額だったのでお願いした。人にお金を払って絵を描いてもらうという経験自体はじめてで、今もなんだか現実感がないのだけど手元に領収書があるので多分本当なんだと思う。
描いて欲しい絵のイメージがあれば指定できるとのことで、何を描いてもらいたいのか延々と考えているけどそれも楽しい。

大森さんしかり、すごいなあと思うとその後自己投資する癖があるのでうっかり池袋のピーチジョンに寄って試着なるものをしてきてしまった。ブラをつけたら中の無音チャイムで係りの人を呼べるのだけど、一目見ただけで「これは全然サイズが合っていないので、サイズ違いでお持ちしますね」と言い切られて清々しかった。持ってきたシリーズ以外にも似合いそうなものを持ってきてくれるということで、合計5着くらい試着させてもらう。「つけるたびごとに呼んでもらっていいので!」という言葉を信じて呼んでは褒められ呼んでは褒められを繰り返しているうちに最後の一着になり、「つけ心地ではなく、似合うだろうなあと思ってつけてほしくて!」という下着をつけて褒めてもらって試着は終了した。ここまでしてもらって買わない理由もなく、普段使うのは無理だけどせめてデートとか人と遊ぶ日につけようと思い二セット買う。「シリーズによって合うサイズ違うので、わかんなくなっちゃったら声かけてください。私覚えてますので!」って爽やかに言われてつよい…ってなった。ふだんなら絶対買わない値段と柄のものを買ってしまったのちょっとおもしろい。

明日からふつーに仕事なのにまだ家にたどり着けてないけど、楽しかったからいいことにする。今月中に大森さんのライブ感想かきたい…!