あんらくし

考えたことのメモなど

女の子になりたい

女の子になりたい。それもとびきりかわいい女の子に。


別に実は男だったよという話とかではないです。いちおう言っておくけれど。

この記事でいう「かわいい女の子」はフィクションです。自分がかわいい女の子だったことがないものでたぶん童貞の方が空想する女の子像みたいなものを指していると思ってもらうとわかりやすいかもです。


話を戻して。かわいい女の子になりたかったです。いきなり過去形になってしまったのは、もう女の子と呼べる年齢ではないからです。

髪の毛をミルクティーブラウンにして(クラスで一番かわいい子が卒業したらこの色にするっていってた)、背伸びした化粧品を買って、ファッション誌を買い込んで化粧の研究をしたかった。メガネとかダサいじゃんって高校からコンタクトにしたかった。修学旅行ではじめてメガネをかけてるところを見られて似合わないでしょって笑いたかった。スカートを二回折って、クリーム色のセーターを着て、授業中に手紙を書きたかった。あたし剛毛だから、って言いながらもとからムダ毛なんて生えてこない体に生まれたかった。皮膚科に通わないでいられる体がよかった。ストレスがたまったからって髪の毛を抜いたり眉毛を抜いたりしなければよかった。どんどん懺悔じみてきましたね。小学生のときからヒールのあるサンダルを買って欲しかった。スカートが欲しいと言える精神性を保ちたかった、他人を否定しなくても幸せでいたかった、誰からも愛されたかった。先生に期待されたかった。


まだまだたくさんある気もするけど、涼しくなったら少し落ち着いてきたので一旦おわり。とにかく、いいにおいがする(洗い流さないトリートメントをするとか、香水をつけるとか)女の子になりたかったしそれを目指しても恥ずかしくない年齢の時に無邪気でいたかったというそれだけの話。


よく出てくる(?)オカマキャラなるものもきっと勝手な妄想だし偏見だってわかってるけれど、「あらやだなにへこんでるのよ、ただでさえブスな顔がもっとへちゃむくれてブスになってるじゃないのちょっとこっち来て座りなさい」ってちょっと強引に、それでも私のいいところを知ってるみたいな顔で肯定して欲しいという願望が絶えない。泣きながら本音をぶちまけて、表面上では否定しながらなんだかんだやわらかく受け止めて欲しい。蒸しタオルをのせられて目元の腫れを引かせた後にものすごい手腕で化粧を施してきれいにしてほしい。骨格が女なんだから少しはそれを活かす努力をしなさいよねってぶつくさ言われながら送り出されたい。


そういえば前回の記事、「感じ」がやたらと多用されるという低脳っぷりを遺憾なく発揮していてすみません。なにせ泣きながらかいたので見逃してください。