あんらくし

考えたことのメモなど

愛してるを言える関係性(大森靖子SSS vol.3)

3/31(水)、大森靖子さんの「秘密の接触SSS vol.3」を配信でみた記録。以下、MCの一部書き起こしと自分の感想。配信ならまだみられるので、気になってたけど…なら絶対みるべきだと思います。

◯MC
「いつだって、人生の一番いい時も一番つらい時も、私は今一番つらい時じゃないけど、こんだけ人がいるからさ、一番つらい時に来てくれてる人もいるじゃないですか。だから一番つらい時の人がいる!と思って今日のライブをつくっていこうと思って、大事に大事にあっためてきました。そうじゃない人のもたくさん拾って、楽しいをもっと、全部全部おっきくして、全部おっきくして、楽しいも悲しいもむかつくもなにもかも、究極全部愛情に基づいていれば、全部全部よきものとして、音楽は変えられると思っておりますので、私におまかせください」
「そうだ生命が蠢くその先がそこにあるものが誰にどう見えていようと誰になんと言われようと、なんという名前がつこうと、どうカテゴライズされようと、私は君がそこにいる、それだけを抱きしめるために曲を作っているんだ、なぜならそれは私だから。それは私だからその私だけがあなたになり得るんだ。それが、愛し合うということ。私が私を極限まで追い込み追い続け、そして曲を作り曲に救われて、そうやってできた曲だけがきみを救う。だから私はその扉を、みんなが鍵をかけて絶対に開かないようにしているその扉を、何度も何度も何度も何度も開くのだ。私の天国へようこそ」
「なんかちょっとすごく変な人たちじゃないですか、みんなも私も。だからいつも「愛してるよ!」っていう時に、愛してるよとか言えるようになったんだって思うんですよ。最初は言えてなかったんで。いろんないろんないろんな一周二周五百億周してからの「愛してるよ」じゃないですか。そうじゃないと愛してるって言えなかった者どもなんですよ。(私だけかもしれないけど。)者の、者同士が「愛してるよ」って言い合って、みんなもけっこう言ってくれるようになって、別に言ってくれなくても勝手にそう思って、思いこんでいる馬鹿者なので構わないんですけど、だからすごく、そういう関係性になれたのが、あぁ音楽って、本当になんか、なんていうんだろ。人は別に変わったわけじゃない、一生変わらないじゃないですか。何かに代替していったりとか、ちょっとずつ違うやり方を見つけて上手になったりしていくだけで、まったく何も変わってないままで「愛してるよ」って言える関係性になったっていうことをすごく特別に思っているので、私の「愛してるよ」は特別ですという話です!」

◯感想
歌えなくなった。歌うことを生業としているわけではないので仕事に支障が出たとかではない。入浴中に熱唱しなくなったので、家族からすると静かな夜を過ごせてむしろいいことだったのかもしれない。
いつからだかもうわからないけど、振り返ってみると2021年になってから一度も歌っていないような気がする。大学時代からほぼ毎日風呂で歌っていたことを考えると一体何がという状態なのに、昨日気づくまで疑問にも思っていなかった。慣れってこわい。
きっかけがなんだったのかは覚えていないし、具体的にすごく辛いことがあったとかでもない。紙の束で指を切ったり、ささくれが引っかかって血が出たり、シャツにインクのシミができたり、前髪が一生きまらなかったり…みたいな、一つ一つは大したことないつらさがバームクーヘンのようにミルフィーユ状に積み重なっていくような日々だった自覚はあるので、とりあえず折れないで明日を迎えなきゃならんと自分なりに頑張っていたのだろうと推察する。
歌ってはいなかったものの音楽はずっと聞いていて、通勤中はイヤホンがないと人間の形を保てないような有様だった。よーし頑張って入浴するぞーと思った時、音楽ではなくYouTubeの動画をかけ流すようになっただけ。別にYouTubeを貶めたいわけではなく、私の内側に入ってくることがない楽しい動画をかけ流すことでようやくワーッてならず布団にいけるみたいな状態だっただけです。空白があると考えても仕方がないことをぐるぐる考えて思考がおわるので、考える隙間がないくらい詰め込んでおかなきゃ!みたいな。その時どう思ってたのかは知らんけど。
昨日、大森靖子さんのライブを配信でみた。一曲目でわけもわからないまま号泣し、それぞれの曲のそれぞれの場所が今の自分にとって必要で、結局ラストのMCまでずっと号泣してティッシュの山を生産していた。みられてよかったな、と呆然としながらご飯を食べて、今日の仕事に向けて風呂場で服を脱いでいる時に突然「あ、歌いたいな」と思い、全裸のままプレイリストを作った。いつもの防水ケースにスマホをぶちこみ、久しぶりに音量を最大にして風呂場に持ち込む。ずいぶん久しぶりだからいくつか歌詞を間違えたりもにゃもにゃ歌ったりしたけれど、音源の大森さんと一緒になって大きな声で歌うのは信じられないくらい楽しかった。歌いながら歌詞の言葉の並びを再確認してこんなことを歌っていたんだなあと改めて感動したり、自分の胸の内でわだかまっていたものを口にすることで妙に解放された気分になったりして、ああ歌うのって楽しいなあと思った。大森さんは歌うことで自分を救っている側面もあるとどこかで仰っていたけれど、私も自分の声で歌うことでセルフ救済をなしとげているのだろうなと気付かされる。
Re:Re:Loveの途中で浴室からは出ていたのだけど、歌い足りなくて脱衣所でいつもより念入りに全身を保湿しつつ歌い切った。山積みの問題は一つも解決してないし、エイプリルフール楽しみだな!ではなく今日から新年度としか思えないくらい日常の割合が強い日々だけど今日もなんとか頑張れそうです。
次のライブまで体を保つぞ!!五百億周した愛してるよを受け取ったんだから、ちゃんとお返ししたい。今日も大森靖子さんのことを大好きで愛しているので私は最高です。